ディープインパクト×武豊の「人馬一体の美しさ」に憧れ、馬上で週末を過ごす馬ライター by Zakkeyさん
「withuma.」vol.59 Zakkeyさん
Profile
お名前:Zakkeyさん
年齢:28歳
居住地:埼玉県
Twitter:@LennonZakkey
第59回は、馬上で週末を過ごす馬ライター、Zakkeyさんです!
いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?
Zakkeyさんの「withuma.」
写真:本人提供
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ「ウマフリ」にて、地方交流重賞回顧、引退名馬振り返り、過去のJRA重賞活躍馬紹介等の記事を鋭意執筆しています。
また、2023年6月21日発売の星海社『トウカイテイオー伝説』にて、"ウマフリライターチーム"の一員として新馬戦他6ページを担当、商業本でのライターデビューも果たしました。
会社に勤める傍ら、副業としてライターを始めたキッカケは、2020年秋ごろ、新橋の競馬バー「ムーティエ」にて、オーナーからウマフリ代表の緒方さんを紹介されたことがきっかけでした。
ウマフリのTwitterアカウント立ち上げ当初から認知していたこと、何かを「書く」ことに興味があったことで、記事の寄稿依頼を即決で引き受け、現在に至ります。
写真:本人提供
ライターとして大切にしていることは、出来るだけ多くの馬を取り上げることです。
レース回顧であれば勝った馬が注目されがちですが、名勝負には接戦を演じたライバルの存在があったり、明確な敗因があって次は巻き返せそうな何かを感じ取ったりした際には、書ける限り書くようにしています。
また、1頭の競走馬を主役に置いた記事も、複数の活躍馬をテーマに沿って一挙に紹介する記事のいずれも担当し、通算55本目の記事が近日中に公開される予定です。
今後も媒体問わず執筆の機会を増やし、多くの読者を獲得することで、より多くの人に馬の魅力が伝わって欲しいと願っています。
「ウマフリ」代表の緒方さんは、Loveuma.で不定期連載中の『Loveumagazine. 』でも、ご協力をいただいております。
トウカイテイオーは3度の骨折を乗り越え、1年ぶりに出走した有馬記念で有終の美を飾るなど、奇跡の復活を遂げた名馬として有名ですよね。
競走馬の生き様から学ぶことは非常に沢山ありますので、トウカイテイオーからも"挫折を乗り越えるヒント"を得たいですね。
ご興味のある方は、是非チェックしてみてください。
トウカイテイオー伝説 日本競馬の常識を覆した不屈の帝王 (星海社新書)
Zakkeyさんの「Loveuma.」
私の感じる馬の魅力は、「人馬一体の美しさ」です。
小学生の時に、父とテレビで見たディープインパクトと武豊騎手の姿に憧れて、社会人になってから乗馬クラブに通い始めました。
写真:本人提供
自ら馬に跨り、コミュニケーションをとる楽しさと難しさの両面に魅了され、現在4級取得を目指して休日になると馬の上で過ごしています。
観光牧場でも乗馬コーナーを見つけると自然と足が向かってしまいますね笑
写真:本人提供
私の好きな馬は、スピードオブラブです。
競馬好きの集まるオフ会にて出会った馬主様が、初めて競走馬を個人で所有される際に、購入前の馬体写真の検討から始まり、「引退後に嫁入りさせる」ことを馬主様との共同の目標にして携わりました。
JRAで2勝を挙げて引退し、目標の繁殖入りを達成しました。
早ければ2024年に初子(父イスラボニータ)が誕生予定。
母子の無事を願いつつ、また会える日を楽しみに待っています。
彼女は、私が「愛馬」という言葉を初めて使った馬です。
また、馬主ライフに感化されて一口馬主を始め、現在ターファイトクラブで3頭出資し2勝を挙げています。
「人馬一体」、とても美しいですよね。
中でも武豊騎手は馬と融合していると言いますか、一切のブレ無く、馬の動きを阻害しない追い方が魅力だと感じます。
馬主様との出会いから、購入、デビュー、勝利、そして目標だった繁殖入りと、競走馬ライフを傍で見守ってこられたのですね。
想い入れの強さも、"ひとしお"かと思います。
ボニ太(イスラボニータ)も、流星と可愛い顔つきが特徴の馬ですし、生まれてくる子も更に"推せる"こと間違いなしですね!
引退馬問題について
写真:本人提供
私が行っている引退馬支援としては、既に寄稿されているスオミアッキさんの引退馬支援プロジェクトに協力したり、TCC発足時に入会したり、シュテルングランツ号引退時には乗馬になるためのクラウドファンディング、トウカイテイオー後継種牡馬クワイトファインプロジェクトへの出資など、多岐に少しずつ支援を行っています。
また、車に乗るようになったのをきっかけに、佐久間拓士さんが代表を務める「うまんまパーク」を始め、見学可能な養老牧場などへの訪問も行うようになりました。
引退馬問題の解決に必要なことは、正しい情報を伝え、知ってもらうことではないでしょうか。
競走馬や馬にまつわる人や場所に関わる出来事が起きるたびに、様々な意見を目にしやすくなったのがインターネットの利点ですが、反面、馬に携わる人たちに失礼であったり、そもそも事実に反する内容が広まってしまうことが問題解決を遠ざけているように感じます。
馬に少しでも関わる人間として正しい情報・知識に触れて広めてゆく、引退馬問題を考える上での「共通認識」を醸成させることがまずは必要ではないかと考えています。
私がこのように意識して馬ライフに浸るきっかけになった、新橋の「ムーティエ」は、残念ながら先日のビル爆発火災の現場となってしまいました。
馬のことを知りたい人が知っている人、馬と仕事をしている人たちと交流が出来る場所を残すのも、インターネットとは異なるチャンネルとして意義のあることと考えています。
様々な形で引退馬支援を行っておられるのですね。
これまで『Withuma.』に登場いただいた方々の、お名前も上がっております。
まだお読みでない方は是非この機会に、ご一読ください。
肌で感じた、馬の背中と中東の風 by スオミアッキさん
所有馬に幸せな余生を!養老兼ふれあい牧場を運営する競走馬オーナー by 佐久間拓士さん
仰る通り、何かと話題になると、事実誤認の情報もセットで拡散されてしまうこともあります。
このような誤った情報が広がっていることに危機感を覚え、競走引退後の行く末を正しく知ってもらいたいと取材に協力いただけたのが、Loveumagazine.「生かすことが幸せなのか」に登場する家畜商・Xさんでした。
正しい情報を正しく伝えることはメディアの使命であると考えますし、これからも引退馬にまつわる正しい情報が、「共通認識」として広く一般に普及するよう、積極的に発信してまいりたいと思います。
今回は、馬上で週末を過ごす馬ライター、Zakkeyさんの「withuma.」を伺いました!
毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。
リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。
今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!
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協力:Zakkeyさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平林 健一 著作:Creem Pan
Zakkeyさんが乗馬経験を積んでおられることは、競馬ライターとして非常に有益な財産✨だと思います。
私にはヘンクツなこだわりがあって、競馬に造詣が深いと言われる作家や有名な競馬評論家でも、一度も馬にさわったことも乗ったこともないと言われると、どこか懐疑的な目( 👀❓)で見てしまう。
毎日でなくてもいいから、とにかく実物の馬に触れて、乗って、乗れなければ引いて、意思疎通の努力を経験してから書いてよ、と横着な注文を出しそうになる自分がいます。😑......
典型的な例が、1960年代~’80年代初頭に競馬エッセイや競走馬に寄せる詩などでメディアによく取り上げられていた寺山修司。リアルタイムで知っていたわけではないのですが、作品は今でも入手できるので参考資料として時々読むことがあります。
確かに馬への愛着はたっぷり伝わってくるし、競馬に人生を重ねる詩人のサラブレッド讃歌は当時のファンの胸を熱くしたかもしれないけれど、この人は果たして馬という動物を「馬」として等身大に理解していたのだろうか?と疑問に感じる点も多々ある。
みんながみんな獣医さんや厩務員さんになる必要はないのだけど、文学的な「入れ込み」抜きで、動物に関する現場の知識や経験を地道に蓄える姿勢もだいじです。
馬を科学的に理解するという視点も持たなければ、競馬について書いた文章はどこか浮わついた皮相なものになりがち。ステレオタイプの馬のイメージが単にライターの自己表現の道具に使われているだけで、「ホンモノの馬が不在」であるような作品は、仮に馬事文化賞を獲ったとしても読んでつまらない代物になるんじゃないかな?
騎乗や手入れの実体験は個々の馬との距離を縮め、親愛の情を深めるきっかけになります。
と同時に、競馬ライターにとっては、競走馬という華やかな存在への過剰な思い入れを抑制して記事や創作のリアリティを充実させ、結果的に、書くものの質を高める効果があるのではないかと思っています。
Zakkeyさん、これからも楽しく乗馬を続けてくださいね。
風を感じ大地を感じる馬の背から、たくさんの素敵な記事が生まれますように❗️ ✌️😊
おお、シュテルングランツ号のお写真がありますね❣️
何を隠そう、私は彼が履いていた蹄鉄を持っている。クラファンのリターンとしていただきました。
大怪我を克服してRRCに出場するまでになったグランツくんを見ていると、人にも馬にも、決してあきらめてはいけないことが生涯にいくつかあるんだなと思わずにはいられません。
セカンドチャンスという贈物を全ての競走馬にプレゼントすることはまだ難しいけれど、それが叶ったお馬たちには堂々と受け取ってほしい。力弱くとも「あきらめない」人間たちからの、せめてもの感謝のしるしです。💝☺️