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混沌とした日々に一筋の航跡。名馬・コントレイルとの出会い by こ~だいさん


「withuma.」vol.47 こ~だいさん



Profile

お名前:こ~だいさん

ご年齢:21歳

居住地:福岡県

Twitter:@northhills_love

 

第47回は、とある牧場/オーナーを熱烈に応援している大学生のこ~だいさんです!

いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


こ~だいさんの「withuma.」

写真:本人提供


私は、いち競馬ファンとして馬と関わっています。

その中でも、海外競馬の魅力や自分の好きな馬たちの情報を少しで多くの人に届けたいという想いで、Twitterを通して発信しています。


また、現在アメリカ競馬に関する情報サイトを作成中で、多角的な視点から、血統やセリなどを見れるようなサイトを運営したいと考えており、少しずつではありますが前に進んでいる段階です。

競馬ファンだけではなく、関係者の方々にも使っていただけるようなモノを完成させたいと思い、奮闘中です。


あくまで、好きな馬たちを応援する上で大切にしていることですが、一歩引いて客観的に見るようにしています。

また、自分の好きな馬を評価する上で、他の馬を下げるような発言は一切しないように気を付けています。

勝負事なので、いろいろな感情が生まれると思いますが、勝った陣営を称える、負けた時は悔しいけれども労う、これらのことを大切にしています。

 

アメリカ競馬の情報サイト、とても面白い試みですね。


日本の競走馬も、年々そのレベルが上がり、香港や中東の国際競走では毎年好成績を収めています。

最近では、東京シティ競馬(大井)所属のマンダリンヒーロー号が、米国サンタアニタダービーで2着するなど、芝・ダートを問わず、世界のトップホースたちに肩を並べつつある今、競馬ファンの関心が海外へと向くことは自然な流れかと思います。


完成したらぜひ私も利用させてください!

 

こ~だいさんの「Loveuma.」

写真:本人提供


幼い頃から競走馬が近くにいる環境で育ちましたが、本格的に競馬にはハマったのは小学6年生の夏に、競馬場に行ったことがきっかけでした。

親戚が所有する、とある馬が重賞に出走することになり、自分が普段行っていた牧場で生まれ育った馬が晴れ舞台に出てくるということに対して、どことなく競馬の生産から育成、調教、デビュー、引退、そして父や母へという、この一連の競馬のサイクルに魅力を感じるようになりました。

そこから、国内外のレースだけではなく、セリなどの生産界の動向を追うようになりました。


現在は、特定のオーナーさんの所有馬や種牡馬の産駒を幅広く応援しています。 追いたくても追いきれないほどに、とても頭数が多いです。


その中でも、自分の支えとなったのは「コントレイル」でした。 父ディープインパクト以来の無敗の三冠馬となり、ホープフルS、ラストランとなったジャパンCを制し、日本競馬の歴史に名を刻んだ、言わずと知れた名馬です。


私は、彼が三冠に挑んだ2020年に大学へ入学しましたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、入学と同時にすべての講義がオンラインとなり、地元鹿児島で一人画面越しに受講することとなりました。 思い描いていた大学生活をスタートできず、友達とも会えない混沌とした当時、思い悩むこともありましたが、コントレイルがいたからモチベーションや精神状態を保つことができたと考えます。


三冠初戦の皐月賞、道悪の1枠1番でのスタート、後方からの競馬となり心配する場面もありましたが、そんなことを一瞬で忘れさせるような3、4コーナーからの進出、そして直線でのサリオスとの競り合い。 それを制して皐月賞馬となった彼の、「逆境を跳ね除け、自分の道を進む姿勢」をどことなく自分と重ね、彼に負けてられないと感じ、自己成長の糧にもなったと今では感じています。


その後、ダービーを快勝、菊花賞では苦しくも競り合いを制し三冠馬となりましたが、疲労や脚部不安があり、本領を発揮できないレースが続き、ファンとしても苦しい時間もありました。 そして、一筋の消えない光を残したジャパンCは、彼自身の三冠馬としての意地と陣営の苦悩が報われた瞬間で、ゴール前から私は泣いていました。 あの11月29日は、何度泣いたか覚えていませんが、それぐらい情熱を注ぎ、私にとってもかけがえのない存在になっていました。


そんな彼も種牡馬を入りし、今は彼の産駒たちがターフに出ることが一番楽しみであり、このサイクルこそが私が感じる一番の「競馬の、馬の魅力」です。 いつか、彼ほど記憶にも記録にも残る馬に携わりたいです。

私にとって、コントレイルとは「混沌とした世界に光を灯してくれた存在」でした。

 

息が詰まるような毎日に差し込んだ一筋の光が、コントレイルの存在だったのですね。 私も、あのジャパンカップは見ていて鳥肌が立ちました。 日本競馬史に”軌跡”を残し、堂々と去り行く姿は今でも脳裏に焼き付いています。


きっと、こ~だいさんだけでなく、多くの人の希望となり、感動を与えてくれた馬だったと思います。

 

引退馬問題について

写真:本人提供


私が感じる競馬の魅力である「サイクル」から外れるサラブレッドは、残念ながら父や母となる馬よりもかなり多いのが現実です。


引退馬について取り上げられるようになったのは、ここ数年のものだと認識しており、まだまだ一般認知度の低さや制度には課題が残ると考えます。


安定した競馬産業の持続と発展のためにも、もっと重要視されるべき問題であり、私たちファンにできることは、まずは現実を知ること、それを普及すること、そして寄付などの行動に移すことだと考えます。


また、個人的な意見であり、私たちがどうにかできることではないかもしれませんが、アメリカやイギリスのレースには、プールされた馬券の売り上げが「馬の福祉」に充てられるレースも存在します。

そういった点にも目を向けると、競馬を開催している運営にもまだまだやれること、やるべきことはあると考えます。

運営を動かすためにも、多くのファンにもっと認知してもらい、問題意識を持つことが大切だと考えます。


競馬が開催される限り、サラブレッドが生産される限り、必ず直面する問題であるからこそ、1頭でも多くの馬たちの馬生が幸せになってもらうためにも、自分にできることをやっていきたいです。

 

私が執筆を担当した、Loveumagazine『徹底考察!誰も教えてくれない、引退馬支援の今 』では軽種馬(サラ系)のライフサイクルについて触れています。


記事はこちらから↓


令和3年に登録抹消された馬は、中央・地方合わせて10,249頭でした。

彼らの行き先としては、再登録馬が3,880頭、乗馬が2,508頭、繁殖に上がるのが1,200頭、研究馬が26頭、へい死が881頭、その他が1,754頭でした。



こ~だいさんの仰るように、多くの引退馬は繁殖へ上がることなく、他の道へと進んでいることが分かります。


引退馬を取り巻く環境については、「引退競走馬に関する検討委員会」の発足など、着実に改善されつつあるのが現状ですが、制度の整備や一般の認知度はまだまだ低いことも事実です。

同記事内でも述べているように、Googleの月間検索キーワードの分析調査を行った結果、「競馬」の関連キーワードを調べている人は月間250~350万人だったのに対し、「引退馬」と調べている人は月間4,000~6,000人にしか満たないということが分かりました。


※ 1:当社がリサーチを依頼した数社からの結果に基づいて作成

※ 2:「引退馬協会」などの団体指名の検索を除く


仰るように、多くのファンにこの問題を認知してもらうためにも、引退馬問題専門メディアサイトとして、正しい情報を正しく発信し続ける事が私たちの使命であると信じ、これからもLoveuma.の運営を頑張ってまいります!

 

 

今回は、とある牧場/オーナーを熱烈に応援している大学生のこ~だいさんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

「withuma.」では、馬にまつわる活動や、その思いについて発信していただける方を募集しております。


リモート取材は一切なく、専用フォームからアンケートにお答えいただくと、その内容が記事になります。


今後も「withuma.」を通して、引退馬問題前進の一助となれるよう、微力ながら馬事産業・文化に携わる人を発信していきますので、是非皆さまからのご応募をお待ちしております!


▼詳細は下記バナーをクリック!


 

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協力:こ~だいさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan

 


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2 comentários


HisMajesty Graustark
HisMajesty Graustark
17 de abr. de 2023

コントレイル号は銅像が建ちましたね。

個人的には菊花賞で強い感銘を受けました。


福永騎手のコメントにあったように、本来は3000メートル向きの馬ではなかったはず。なのに、あの走り。驚異の頑張り。😳

いかに素質に恵まれた馬とはいえ、おそらくコントレイル自身でさえ、我が身にあれほどの力が潜んでいるとは知らなかったんじゃないでしょうか?

それまで何となく抱いていた「温室育ちの坊っちゃん」という偏見に満ちたイメージが、淀の坂を下るあたりから徐々に崩れだし、最後の1ハロンで完全に吹っ飛びました。一頭の若いサラブレッドが「自分を超えた」瞬間を確かに目撃できたと思っています。


>自分の好きな馬を評価する上で、他の馬を下げるような発言は一切しない

>勝った陣営を称える、負けた時は悔しいけれども労う


(↑)まるでコントレイルその人(いや、馬)が語っているかのような尊い言葉。

現役時代のゴ◯ル○シッ○に言って聞かせたかった。こういうオトナの礼節が身についていれば、

「自分の好きな馬じゃないと評価した上で、他の馬を蹴りに行くような真似は一切しない」

「ゲートを出た馬を称える、出遅れた時は悔しいけれども忘れる」

という紳士的な名馬と称賛されて銅像が建っていた。。。かもしれないのにね。😉


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HisMajesty Graustark
HisMajesty Graustark
17 de abr. de 2023

海外の競馬事情を一般人にもわかりやすく発信してくださるサイトがあれば、競馬はもっと楽しくなると思います。アメリカを皮切りに、オーストラリアやカナダ、ヨーロッパの馬たちの馬生についてもいつか紹介していただければ嬉しいです。

有意義なご活動、頑張って続けてくださいね!👍


競走馬の「ありよう」が日常的に発信され、社会に広く認知されれば、ひいては「ウマ」という種全体への関心が高まり、より身近な動物として認識できるようになって行くと思います。

そうした「身近さ」が実現することで、引退馬に関しても、産業動物から伴侶動物へのスムーズな移行が当たり前になる日が来るよう願っています。😊


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