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映画をキッカケに、引退馬の行く末を知る。 by まつよーさん



「withuma.」vol.18 まつよーさん




Profile

ハンドルネーム:まつよーさん

年齢:37歳

居住地:愛知県

Twitter:@matsuyou8979dmh


 

第18回は、愛知県にお住まいの、まつよーさん、公務員の男性の方です! いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?

 


まつよーさんの「withuma.」



私が初めて競馬を見たのは、オルフェーヴルの引退の有馬記念でした。


そもそも中学生の頃、競走馬育成ゲームをかじっていた私は、職場で競馬が流行っていて、話のネタに実際の競馬とはどんなものか観てみようと思ったのがきっかけでした。

そんなわけで、ゲームから実際の競馬を見るまでには、実に12年の時が経過していました。

初めて観た競馬、初めて観たGI。

オルフェーヴルが圧勝した瞬間、わけも分からず身震いがしたのを今でも覚えています。


そして後日、先輩に連れられ競馬場に初めて行ったとき、近くで見る馬の姿に目を奪われた自分がいました。

パドックを周回する馬のかわいさ、返し馬でガラリと変わる雰囲気、レースでの雄大豪壮な姿、全てに魅了されてしまいました。


その時、ふと思い出したのです。ゲームで馬を走らせていたことを。

「そうだ、一口馬主になろう。」

折しも一口馬主が世間に注目され出したこともあり、知人から話を聞き、資料を取寄せ、晴れて一口馬主の仲間入りを果たしました。


私が初めて触れたのは岐阜県のリゾート地で、乗馬として飼われていた元競走馬でした。

大人しくてかわいくて、見てるだけで癒される気分になったのを覚えています。

それまでは旅先の牧場などで、元競走馬と触れ合う程度しか馬との関わりはありませんでした。

 

オルフェーヴルの現役時代は、まだギリギリ競馬を観る前だったので知らないのですが、競馬番組での特集を見て、凱旋門賞の雪辱や、有馬記念の雄姿を知り、感動したのを覚えています。


オルフェーヴルをキッカケに、競馬にハマる方がいらっしゃるのも納得の姿でした。

 

まつよーさんの「Loveuma.」



私の好きな馬はクールキャットです。

初めて一口馬主として勝ちをもたらし、重賞やGIに連れて行ってくれました。

ずっと思い出に残ると思います。


私の感じる馬の魅力は、人とのコミュニケーションを取ることができ、時には癒しを与えてくれる存在であることです。


お気に入りの場所は、競馬場のパドックです。

レースに向かう前、馬と騎手が一体となってコミュニケーションをとり、人馬一体となっている姿が、単純にすごいと思わされます。


それから機会があれば、乗馬やセラピーホースなどとは関わったことがないので、長い時間コミュニケーションをはかってみたいです。

 

クールキャットは、Loveumagazine「デビューを迎えられなかった馬たち」にもご協力いただいた、レイクヴィラファームさんの生産馬ですよね。


フローラSでの勝利は、私も鳥肌が立ちました。

 

引退馬問題について



一口馬主として、初年度産駒で念願だったオルフェーヴルの仔など数頭に出資するも勝てずに引退。

そのとき、ふと頭によぎったのです。


「競走馬って引退したらどうなるんだろう?」


恥ずかしながらゲーム主体で考え、始めた一口馬主。

引退後の行く末など全く頭になかったのです。


そのとき突きつけられた現実。

幸いなことに私の元出資馬は、リトレーニングされホースパークに行ったり、新しいオーナーのもと地方競馬で活躍したり、繁殖牝馬として仔馬を産んだりと、先を知ることができていますが、そうでない馬が多数いることを知りました。


そのときに出会ったのが「今日もどこかで馬は生まれる」という映画でした。

生産者が交配し、お産を見届けて育てられた馬がセリにかけられ、競走馬となり、どういう一生を過ごしていくのか。

自分が考えもしなかった結末を迎える馬がたくさんいることを知り、馬にとっての幸せとはなんなのか、どうやって最後まで面倒を見てあげることができるのか、引退馬の余生に触れるきっかけを与えられました。


今の私には考えることくらいしかできませんが、馬事文化が今後も継続、発展していくためには、引退馬の余生を考え、過ごし方の仕組みを構築することがひとつ大切なことだと思います。

引き受け先をしっかりと作って、各馬の動向や情報を発信する場所を作ることも大切だと思います。


 

映画「今日もどこかで馬は生まれる」をご視聴いただき、ありがとうございます!


私のお付き合いのある競馬ファンの方でも、引退馬の行く末については、知らない方、そもそも興味を持たない方もいらっしゃいました。

それが良いとか悪いとかではなく、その現実を知ってもらい、人と馬のこれからについて、みんなで考えていければなと思いました。

 

 

今回は、オルフェーヴルの引退レースを観たことで競馬ファンになり、現在は一口馬主として競馬を楽しみながら、映画を通じて引退馬問題にも関心を持たれた、まつよーさんの「withuma.」を伺いました!

毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!


 

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皆さまからのご応募をお待ちしております!!


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協力:まつよーさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan

 


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1 commentaire


HisMajesty Graustark
HisMajesty Graustark
29 sept. 2022

>引き受け先をしっかりと作って、各馬の動向や情報を発信する場所を作ること

これこれこれこれ! これが絶対に必要だと思います。引退馬を終生追跡可能にすることが。

せっかく入れたマイクロチップを宝の持ち腐れにしたくない。

追跡して最後まで見届けるということは、馬の様々な「死」に向き合う覚悟をするということ。

この覚悟がないうちは追う資格がないと自分に言い聞かせています。その上で、

(1)生存中は可能な限りストレスのない「より良い状態」で馬生を送れる環境に置いてあげたい。

(2)死に際して、苦痛や恐怖は極力排除したい。

(3)どのような死であっても感謝と敬意をもって弔いたい。

今後どんな形で引退馬支援に関わるにせよ、三つの初心を忘れたくないと思っています。

ところで、引退馬が行方不明になる理由の一つは馬名が変わることですよね。

所有馬のプロフィールに元の競走馬名を併記してくださる組織もありますが、黙って新しい名前をつけられるだけだと、もう誰が誰だか...😮‍💨 ハッキリ見分けられるのは現役時の担当厩務員さんぐらいでしょう。(稲太郎の昔の名前はロスグラディアスだったとか、大文字号は実はタールタンと同一動物なんだとか、教えてもらわなければ普通はわからない😮😳🎃)

仮にオルフェーヴルが種牡馬引退後に別名でひっそりと隠遁生活を送ったとしたら、まつよーさんは正体を見破ることができると思いますか? 「◯◯牧場にいる金之助は元競走馬のオルフェーヴルだ!」と自信を持って喝破できるでしょうか?


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