宮本輝(著)「優駿」に感動 by FUUKA
「withuma.」vol.5 FUUKAさん
Profile
ハンドルネーム:FUUKA
年齢:ノーコメント
居住地:関西
第5回は、関西にお住まいの、FUUKAさんという女性の方です! いったいどのような「withuma.」を送っていらっしゃるのでしょうか?
FUUKAさんの「withuma.」
社会人になってから、競馬中継を観始めました。
その後、馬産地である北海道日高に憧れて、毎年馬産地を訪れるまでに。
普段は、競馬場へレースを観に行ったり、各地で養老余生を送っている引退馬に会いに行っています。
競馬を観て、実際の馬を見に行きたいと思う気持ち、すごくわかります!
私も同じような理由で、高校生の時に北海道の生産牧場へ通わせていただいていました!
なかなか足を延ばせなくても、馬産地に行ってみたいと話す競馬ファンは、多いと実感しています!
FUUKAさんの「Loveuma.」
私と馬の出発点は、当時の職場仲間から「馬が好きなら、読んでみたら?」と勧められた、宮本輝さんの『優駿』です。
実際に読んでみて、とても感動したことから、馬により関心を持つようになりましたね。
あと、オグリキャップの存在も大きかったです。
初めて馬と触れ合ったのは、京都の山奥で、個人的に引退馬を飼っている人の元を訪れた時です。
馬の顔を触ってみて、顔の広さ、お鼻のぷよぷよ感に感動したと同時に、馬の温かさを感じました。
馬の魅力は、身体は大きいけれど、草食動物ならではの穏やかさがあるところ。
あとは、つぶらな瞳が大好きで、馬の瞳のアップ写真をよく撮ります。
サラブレッドに限らずどの馬も好きですね。
馬に関する好きな場所は、鹿児島と北海道のホーストラストです。
初めて広大な放牧地を訪れ、昼夜集団放牧を目にして、これが馬の本来あるべき姿なのかと、目からウロコでした。
好きな馬は、一頭に絞るとすれば、ユウトウセイ号です。
競馬場のパドックで見て、一目惚れ。
現役時代から彼の引退後を意識して、唯一厩舎まで訪れた馬です。
私が引退馬問題に興味を持ったきっかけは、渡辺はるみさんの『馬の瞳を見つめて』を読んだことでした。
書籍をきっかけに、馬との関わり方が変わると人も、少なくはないのですね。
馬のお鼻は、触った誰もが虜になる、癒しポイントだと思います!
まだ未体験の方には、是非試していただきたいです!
私も鹿児島ホーストラストにお邪魔しましたが、のびのびと群れで過ごすサラブレッドを見て、心が安らぎました。
引退馬問題について
現在は、引退馬の一口馬主(里親)をしています。
同時に、競走馬になれなかった一頭の馬を生かしてあげるべく、微力ながら支えてきました。
おかげさまで、その馬は天寿を全うすることが叶いました。
引退馬問題がすべて解決するということは、競馬が産業として存在している限り、おそらく無いと思っています。
ただ最近は、競馬サークル内からも、引退馬問題に真剣に取り組もうとされる方が現れてきたことは、嬉しい限りです。
解決するには、生産の段階から、馬が引退後も余生を過ごせるようなシステムを構築することが大切だと思います。
その為には、馬に携わるすべての人たちが、今までのような、淘汰するという馬に対する認識を変えていってほしいと思っています。
一頭の馬を実際に支援し、最期の時を共にされるという、貴重な体験をされているのですね。
そして、おっしゃる通り、引退馬問題がすべて解決するということは、私も大変難しいことであると感じています。
養老余生だけでなく、馬の利活用といったところも、同時並行で力を入れていかなければならないのかもしれません。
今回は、馬に魅せられ、現在は引退馬支援も行っておられる、FUUKAさんの「withuma.」を伺いました!
毎週定期更新してまいりますので、次回もよろしくお願いいたします!
あわせて読みたい
協力:FUUKAさん 取材・文:片川 晴喜 編集:平本 淳也 著作:Creem Pan
『優駿』の著者はマーガリート・ヘンリーの『名馬 風の王』(原題:King of The Wind)も愛読されたそうです。私もこのお話が好きで、モデルになったゴドルフィン・アラビアンにとても興味が湧きました。オグリキャップにもその血が流れていますね。(スタッドブックの父方の始祖に名前があります)
馬の大きさと穏やかさ、温かさ、お鼻のぷよぷよ感、つぶらな瞳は、これまでにどれだけの人を癒してきたことでしょう。ノーザンレイクにいるメイショウドトウは目がかわいいと評判です。実は、ドトウの目は標準的な馬よりほんの少しだけ正面寄りに付いています。犬、猫、フクロウなどは目の位置が正面なので、何となく人間っぽい顔に見えますよね。ドトウの場合も、わずか1~2cmのことかもしれませんが、この両眼のセッティング(位置と角度)が、より「人間的な」表情をつくるように感じられます。