ノーザンレイクお笑い担当の黒猫ふくちゃんをご紹介😸🤣メイショウドトウも変わらず元気です🐴✨
北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。
そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、
馬ときどき猫な日々を綴ります。
読者リクエストの4回目。今回は黒猫ふくちゃん(福豆)の巻。
ノーザンレイクにとって2匹目の猫、チビ。家の中がお城のチビ。メトは休憩室や厩舎にいることが多いので、人間が仕事で家にいない時はたいてい1匹で過ごしている。そんなチビに友達がいたら寂しくないのではないかと思い、お隣の新ひだか町の「新ひだか 犬猫ボランティア WARP」保護犬猫団体のFacebookをチェックするようになった。ある日の投稿にあった黒い子猫の写真を川越が気に入り、実際にその子を見せてもらった。

ケージの中に入れたミニカーを追いかけ、私たちが見守る中、夢中で走り回っている。人間が取り上げるまでずっとミニカーを追いかけ続けているお転婆振りが気に入り、黒い子猫を譲渡してもらうこととなった。聞くところによると、その子はこの年の5月生まれ。浦河町で生後間もなく母猫と兄弟たちとともに保護されたという。兄弟たちは先に譲渡先が見つかり、黒い子猫だけが残った。今ではノーザンレイクに来るために残ってくれたのではないかと思っている。
2023年9月3日。黒い子猫はやって来た。ケージの中にいる子猫のところに、チビが様子を見に来る。最初、互いに少し警戒していたようだが、わりとすぐに馴染んだ。だがメトはケージの中にいる子猫を唸ったりシャーッと言ったりして威嚇。この黒い小さいのが家の中にいるのを認めたくないようにも見えた。
メトが外に出ている時にケージから出していたのだが、川越や私にはなぜか警戒するふうもなく懐いてくれた。というより、はじめからいたようなふてぶてしいところがあった。
名付け親は川越。ふくちゃんと呼び始めた。兄弟の中でも1番小柄だったらしく、ウチに来た頃も本当に黒い豆みたいだった。それもあって福を運んで来てくれるよう本名?を福豆、ニックネームをふくちゃんにすることに決まった。

メトとの顛末は以前も書いたので割愛するが、ふくちゃんははじめからメトのストーカーで、メトが家に帰って来ると後を着いて歩きべったりくっつこうとする。いくら迷惑がられてもめげずにしつこくつきまとう。控えめなチビと違って、なかなか図々しく空気が読めない奴という感じだ。
チビには仲間入り当初から毛繕いしてもらうなど面倒を見てもらっているのに、チビがご飯を食べていたら背後から近づきあっち行けとばかりに前足でチビを小突きどかせたり、追いかけっこしている途中で物陰に隠れて待ち伏せして飛びかかったりしている。
人にはベタベタ甘えて、人間の夕ご飯中に川越に抱っこを催促しては、腕の中でそのまま寝てしまう。かと思えば、チビと追いかけっこ中に就寝中の私の体の上を平気で走り抜ける。それで来客があるとものすごい勢いで逃げて、押し入れなどに隠れてしまうほど人見知り。お転婆とのギャップがまた魅力なのかもしれない。

現在のふくちゃん

ふくちゃんは面白いことがたくさんありすぎて、つい長くなってしまったが、ノーザンレイク家組のお笑い担当としてこれからも人間をいつも笑顔にしてくれる存在でいてくれることだろう。

猫の話ばかりになってしまったが、馬たちは元気に過ごしている。メイショウドトウ(認定NPO法人引退馬協会預託馬)やネコパンチはじめ女子チームも猫(メト)吸いが好きで、それも元気の源になっているのかもしれない。 次回に続く...
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協力:ノーザンレイク
認定NPO法人 引退馬協会
文:佐々木 祥恵
編集:椎葉 権成・近藤 将太
著作:Creem Pan
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