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メイショウドトウ、ネコパンチ…ノーザンレイク5頭の愉快な仲間たちの個性を考察🐴🐴🐴🐴🐴


 

北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。

そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、

馬ときどき猫な日々を綴ります。

 


現在ノーザンレイクには5頭のサラブレッドが暮らしている。当然だが5頭ともそれぞれ性格が違う。


メイショウドトウ(認定NPO法人引退馬協会預託馬)は、明け29(満28)歳の年齢だけ見るとおじいちゃん。だが私はドトウがノーザンレイクにやって来た時から高齢だと感じたことはない。表情や体付きが若々しかったし、時には子供っぽい仕草もする。鼻のドアップ、草やおやつを食べる時のおひょぼ口など、SNSでもお馴染みのチャームポイントがいくつもあり、そのどれもが可愛らしいという表現がピッタリだ。しかし放牧地への行き帰りで立ち上がったり、時々何かに反応して放牧地を走っていることもある。そのような姿を目にした時にはさすがGI馬、オンオフのスイッチをしっかり持ったただ可愛いだけの馬ではないと感心するのだった。



ノーザンレイクに移動初日(2021年6月16日)のドトウ


昨年5月の魅惑のお鼻 開腹手術から復活してこの食欲


ネコパンチの性格はまだ完全に掴み切れていない。言えるのは食べるのが好きで、かつ放牧地を掘りゴロゴロ寝転ぶのが趣味?ということだ。最初は飼い葉桶の中のビートパルプに戸惑っていたが、今ではそんなことがあったのが嘘のようにバクバク凄い勢いで食べている。なので食後の飼い葉桶は洗った後かと勘違いするほど綺麗だ。馬が食べられるものなら何でもオッケーのタイプで、ほぼ好き嫌いなし。飼い葉や送られてきた生牧草がもらえそうな気配がすると、ブヒヒブヒブヒと5頭の中で催促が1番うるさい。その時の動画を撮影するタイミングを逸しているのだが、そのうちダイアリーでお見せできたらと思っている。


メトも呆れる旺盛な食欲のパンチ君


自分が掘った窪みに雨水が溜まるたびに嬉しそうにバシャバシャ この上に寝転ぶこともある



タッチノネガイは開場した2020年の9月にやって来たので4年以上の付き合いになるが、いまだ心を開いてくれていないと感じる。手入れは私が担当することがほとんどなので、手入れ中どんな動きをするとかネガイさんの癖はある程度把握してはいる。だがそれは上辺だけのもので、ネガイさんが実際何を考えているかわからないことが多い。なるべく心を通わせられたらと思い、お手入れ中に顔を濡れタオル拭きながら「美魔女になろうね~」などと話しかけているのだがいつも一点をじっと見つめて難しい表情をしている。時間がかかっているが少しずつでも距離を縮めていきたいと思っている。

ノーザンレイクにやって来た当初のタッチノネガイ


まだ心を開いてくれていない気がする表情


アシゲチャンとの付き合いも5年目に突入。1番若いので、悪天候などで放牧休みの翌日は放牧地でよくはっちゃけている。以前繁殖としていた牧場では弱い立場だったと聞いた。ノーザンレイクでは、キリシマノホシの子分の立場を利用してなのか、年上のタッチノネガイにマウントを取るなど強気に振る舞っている。とはいえ昨年の今頃はしていなかった2頭でグルーミングをする姿を時折目撃するので、仲は悪くはないのだろう。


牧場開場6日目(2020年7月21日) アシゲチャンはキリシマに耳を絞って怒っている 既にキリシマの子分に⁉️


久々の旧放牧地にテンション上がるアシゲチャン


最後はキリシマノホシ。さっきまで可愛い顔をしておやつをねだっていたのに、すぐに耳が後ろにペタンと倒れて機嫌が悪くなる。気分がコロコロ変わるので油断がならない。放牧地でも、自分が行きたいと思った先に他の馬がいると、耳を背負って威圧して蹴散らしている。とにかく気迫が凄い。年を重ねて丸くなってくれればいいなと考えるたこともあるが、下手に丸くなったらキリシマではない気もするのでこのままでいいかなと思っている。

メトが近づくと耳を後ろに倒して機嫌が悪くなるキリシマ(2020年7月27日) 今も昔も誰に対してもこんな感じ

このように性格も馬それぞれ。時間を見つけて観察するたびに新たな発見がある。それでもなおわからないことだらけだ。今後の目標は少しでも心を開いてくれるようにタッチノネガイとの距離をもっと縮めること。うまくいくと良いのだが...。

ネガイさん、今後ともよろしくお願いいたします!


 

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協力:ノーザンレイク

   認定NPO法人 引退馬協会

文:佐々木 祥恵

編集:椎葉 権成・近藤 将太

著作:Creem Pan


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