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実は小学生の頃からの夢だった牧場暮らし🐴 今回はメトやメイショウドトウたちと出会うまでのお話…💭


 

北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。

そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、

馬ときどき猫な日々を綴ります。

 


小学5年の冬(1978年)に競馬に出会った私はのちに皐月賞を勝つビンゴガルーの大ファンになった。以来ビンゴガルーが過ごした美浦トレーニングセンター、生まれ故郷の新冠町は私の憧れの場所になった。ビンゴガルーを筆頭に馬が好きすぎて、勉強そっちのけで、毎日馬のことばかり考えていた。なぜ新冠町の生産牧場に生まれなかったのかと親を恨んだほどだ。美浦トレセン、新冠町、馬のいる牧場に行ってみたいと強く願い、できれば仕事で関わりたいというのが夢になった。


新冠町の道の駅にある新冠町産のGI馬の記念碑


皐月賞を勝ったビンゴガルーの碑もある


馬産地には中学生1年の時に、親に連れて行ってもらった。競馬に全く興味のない両親尻目に、車窓の外に広がる緑の放牧地と馬たちの姿を目にして1人興奮していた。憧れの新冠町にもその時に初めて訪れ、ハイセイコーが種牡馬として繋養されていた明和牧場に足を運んだ記憶がある。


明和牧場に見学に行った時の古い写真



ビンゴガルーは、4歳(旧馬齢表記・現3歳)で挑戦した有馬記念で骨折して引退。新冠町の新冠農協畜産センターで種牡馬になったものの数世代しか産駒を残せず小腸捻転で天国へと旅立ってしまった。


大好だった馬が突然いなくなり、競馬観戦はするものの以前ほどの情熱はなくなっていた。だから美浦トレセン、新冠町、牧場の3つの場所への憧れや夢も私の中で絶対ではなくなっていた。


それが紆余曲折あって再び競馬にのめり込んだ。その時は結婚して東京に住んでいたので、東京や中山競馬場に通い詰め、馬主の会社に就職したり、競馬ライターになるべくスポーツ紙でアルバイトしたこともあった。


馬主の会社時代、美浦トレセンに初めて足を踏み入れた。ここにビンゴガルーはいてこの馬道を歩いていたのだと感激したことを今も忘れない。


離婚を機にやりたいことに挑戦しようと、競馬ライターを目指した。運良くJRAの機関誌「優駿」の「優駿エッセイ賞」(1998年)の次席に入ったのを機にライター活動を始める。浮き沈みはあったが、気がつけば毎週トレセンで取材してニュース記事をnetkeiba.comに寄稿したり、引退馬関連のコラムを書くようになっていた。

憧れだった美浦トレセン 馬場に向かう馬たち



そして今、私は新冠町の牧場で馬たちと暮らしている。


馬と暮らす夢が叶う(女子チーム旧放牧地)


50代半ばになって新冠町内の牧場で馬たちと暮らすとは思っていなかったので、小学生の頃に抱いた夢のすべてが叶ったことに正直驚いている。

美浦でよく取材したネコパンチも家族に

GIホース、メイショウドトウ(認定NPO法人引退馬協会預託馬)も預からせてもらっている

「諦めなければ夢は叶う」とよく言われるが、牧場暮らしについては何が何でもという感じではなかったので、余計夢が叶ったことが不思議で仕方ない。ただ1つ言えるのは、抱いた夢を実現させるために何らかの行動をしたから今に繫がっていったということだ。行動するには勇気がいる。私は腰が重いタイプなので余計に思い切りが必要だった。


もし何かやりたいことになかなか挑戦できない方がいらっしゃったら、やりたいことに向けてとりあえず一歩踏み出してみてはいかがだろうか。(偉そうにスミマセン)


目の前に広がる放牧地と馬たちの姿を目にしていると、これまでの道のりをふと振り返りたくなってしまい、今回の内容となった。推敲を兼ねて読み返してみると、これまでの経験すべてがノーザンレイクに繫がっている。そんな気がして不思議な気持になった。

馬たちとの暮らし 女子チーム収牧の図
 

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協力:ノーザンレイク

   認定NPO法人 引退馬協会

文:佐々木 祥恵

編集:片川 晴喜

著作:Creem Pan


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