10月24日

キリシマノホシが原因不明の発熱＆跛行😓メトが心配してか寄り添う様子も🐈

北海道新冠町にある、引退馬の牧場ノーザンレイク。

そこで毎日を過ごしているライター・佐々木祥恵が、

馬ときどき猫な日々を綴ります。

前回書いた牧場無断侵入に続いて、キリシマノホシが熱発した。

10月3日の朝、目力がなく食欲もなかったので放牧を取りやめた。電子体温計では38.2度とほぼ平熱だったが水銀計で測り直すと38.7度あったので獣医を呼ぶ。馬房での歩様が少しぎこちないのも気になった。

獣医の診察では感冒の症状は確認できなかったが、心拍数が速く腸の動きが少し良くない感じはあるものの原因がはっきりわからなかったので、血液検査のために採血をした。夕方再度往診に来た獣医に数値的に炎症は多少あるものの、内臓には異常は認められなかったと検査結果を教えてもらった。川越も私も歩様が気になっていたので、馬房から出して歩きも獣医に診てもらう。右後ろ脚が跛行というか少し重そうな感じがしたが明確に原因がわからずとりあえず、様子を見ることに。

獣医師の診察、治療を受けるキリシマノホシ

翌日、右後ろ脚に腫れが出てきた。ものすごい腫れというわけではなかったが、前日より跛行していた。相変わらず食欲は戻らず、ビートパルプや牧草ロールの牧草もほとんど口をつけない。メイショウドトウ（認定NPO法人引退馬協会預託馬）用に送られて来た生牧草のお裾分けやチモシーの輸入乾草は食べてくれた。だがキリシマらしい目力は戻ってきた。

食欲は今一つも目力戻ってきた

10月5日、脚の腫れはまだ残っていたが歩様が少し改善されたので、放牧の許可が降りる。2日間、高めだった体温もほぼ平熱に落ち着いた。放牧地では青草を食んでくれたのでホッとした。

2日振りに女子チーム3頭が揃った（左からキリシマ、アシゲチャン、タッチノネガイ）

食欲不振は胃潰瘍の可能性もあるかもしれないと、胃潰瘍治療薬のオモガードを処方された。治療としては初日夕方に補液、数日間の抗生剤投与、オモガード投与、腫れた脚にアンドレス軟膏を塗った。

6日朝もまだビートパルプの食いは悪かったが、牧草ロールの牧草は少しずつ食べ始めた。まだ脚の腫れは残っていたものの、重苦しかった歩様はだいぶ改善。

キリシマを心配したのかメトが珍しく放牧地に入ってきた

7日はビートパルプを口にするようになり、完全復活に近づいてきた。

8日は食欲もだいぶ戻り、脚の腫れも若干残る程度になったので獣医の往診はこの日で終了。

クッシング病を持っているとはいえ、2017年1月に引き取って以来、食欲が落ちたことがなかったので心配だった。これまで3月に術後のドトウ監視用に1台、5月に謎の跛行が続いたネコパンチ用に1台、計2台設置していた。だがキリシマの病状が急変するなど何かあってはいけないので、応急処置でネコパンチ用の監視カメラをキリシマに移動。タッチノネガイも22歳と高齢の域に入ってきたし、これを機に思い切って3台プラスして全頭にカメラを設置した。