「全員から好かれなくていい! 引退馬ビジネスの風雲児」岩﨑崇文(Yogiboヴェルサイユリゾートファーム) 2/2
Yogiboと運命のタイアップ
大手企業からの内定を断り、牧場を受け継いだ岩﨑さん。
ローズキングダムとの出会い、ベンチャーとしての努力、そしてクラウドファンディングの成功…これまで様々な経験を積んできた。もちろん、その新しい切り口に異を唱える人もいる。しかし一方で、活動していくうちに考えに賛同してくれる方も増えてきた。
特筆すべきはネーミングライツ契約も締結しているビーズソファYogiboとのタイアップだ。クラウドファンディングをしていた時、ローズキングダムを見学しに来たとある方がYogiboを紹介してくれたのだという。まさに馬が、ローズキングダムが繋いでくれた大切な縁と言える。
「牧場がクラウドファンディングってどんなことやっているんだろう、珍しいなと。最初はどんな人がやっているんだろうと興味本位で見に来ただけで、本当にちゃんとやっているのか疑っていたようです(笑)」
紹介を受けて間も無く、Yogiboの社長や副社長も牧場を訪れてくれた。その後、しばらくは「何かできたらいいね」というレベルの話だったが、併設した宿泊施設を作った際に話が大きく動き始めた。
「宿泊施設を作ったので『そこにYogiboを置こう』と送ってきてくださった。役員の方が『Yogiboとしてもっと何か協力してあげたい』と言ってくださったのでお互いに利益がある方がいいということでネーミングライツに落ち着いたんです」
世間の流れも影響しているとはいえ、YogiboとタイアップしてからSNSのフォロワーは格段に増加し、現在ではそのフォロワー数は6万人に迫る勢いだ。一方で、アドマイヤジャパンを始めとして養老馬たちがビーズソファで気持ちよさそうにくつろぐ様子は大きな反響を呼び、牧場のSNSやホームページを通してYogiboのサイトに検索してきったユーザーが流れるなど、企業側が想定していたよりもその親和性は高かったようだ。さらには、TVCMにまで起用されている。
動画:アドマイヤジャパン withYogibo 普段の使い方篇 30秒
1年間のタイアップを経て、ヴェルサイユリゾートファーム自体の企画力や発想力など、クリエイティヴな力はもちろんのこと、引退馬が持つ集客のポテンシャルに驚いているというのは、Yogiboを展開する株式会社Yogiboの大森さんだ。
「思っていた何倍ものインパクトがありました。単純に『すごいな』という印象です」
同社では持続的な社会課題の解決を共に目指す「TANZAQ」というプロジェクトを展開しており、その一環としてヴェルサイユリゾートファームとのタイアップを行なっている。このプロジェクトは「ストレスのない社会の実現」という同社の企業理念を根幹に、社会性と広告効果の両立をその活動趣旨としているのだという。
プロジェクトの責任者でもある大森さんは、「本来やりたい取り組みができていない社会団体さんは意外と多い印象です」と語る。大森さんはその理由として、活動を支えているのが主に補助金・助成金といった使途が限られた資金であるため団体の理念に沿って自由に使える資金が少ないという金銭面の問題と、発信方法がよくわからないがために社会課題そのものや団体の取り組みについて認知が追いついていないという情報発信能力の問題の2点を挙げている。「TANZAQ」プロジェクトではYogibo事業を通じて獲得した広告展開のノウハウや認知度、広告費をそのような問題点にフォーカスして活用することによって、それぞれの社会課題解決をエンパワーメントしたいと考えているというのである。
引退馬を取り巻く環境を改めて知った
「身近なところにある様々な社会課題についてYogiboが携わっているということが広まって、結果的に購買意欲を高めることにも繋がっていけば良いかなと思っています」
大森さんは当初、この問題を扱うにあたって社会課題としての引退馬問題というものが、どれほど切迫したものなのかということについて改めて知ったとも語る。その一方で、競馬という一種の娯楽のために産まれ、最後は望ましくない形で一生を終えていくという事実は、人間と動物との関わり方という点において「象徴的だ」とも感じたという。
「社会課題を細分化した時の一つの課題は、それだけで見るとマイノリティであるように思えますが、その課題を生んでいる背景や価値観といった部分はグラデーションのように全て繋がっています。そういう意味でこの引退馬の問題は、他の動物に比べて知名度がある引退馬という存在自身が、そのものの在り方を社会に問うたというのはあると思います」
「かわいい」や「楽しい」といった起点としてその文脈が広がっていくことで、「他の引退馬はどうなっているのか」というところまで関心が向き、引退馬の問題が解決するような取り組みが進んだり、そこにお金が集まるような流れになることが望ましい。ヴェルサイユリゾートファームとは、業界内で珍しいスポンサー契約を結んだことで、その話題性によってメディアへの露出が増えていった。さらに競馬ゲームの波及やインフルエンサーたちの影響などさまざまな要素・きっかけが重なったこともあり、当初想定していたよりも遥かに大きなウェーブを生み出すことに成功した。「TANZAQ」プロジェクトでは毎月、各団体から報告を受け、あらゆるリーチや投稿内容などを計測・数値化し、良かった事例を共有・フィードバックするようにしているというが、その中でヴェルサイユリゾートファームは一つ一つの動画のストーリー性やSNSの運営などの点で、プロジェクトの新しい着想のきっかけになりうる存在なのだという。Yogibo側のそんな声は、もちろん岩﨑さんの耳にも届いている。
「ネーミングライツを始めた時からインプレッションの桁が違うと思っていたようです。毎月、SNSやホームページの閲覧数を提出するようにはなっていますが、他の企業のタイアップと比較してインプレッション数や宣伝効果は桁違いらしい。リゾートファームのコンテンツからYogiboにいく人がすごく多いらしく、Win-winの関係が成立しているようです」
当初、1年間という期限付きだったネーミングライツ契約は今年もまた更新することを検討中だという。それは株式会社Yogiboとヴェルサイユリゾートファームの双方にメリットがあるからというのはもちろんのこと、ヴェルサイユリゾートファームの広告活動の成果が、引退馬支援のみならず他の分野の社会団体を引っ張っていく可能性を秘めているからだと大森さんは語る。
「TANZAQプロジェクトでは、それぞれの社会課題に対してスポンサードしながらコミュニティを作っており、成功事案や具体的な発信方法の改善、効果的なPRの出し方などを共有できる動画などを作成し、それぞれの団体が学べるような体制を作っています」
個々の取り組みの改善というよりも、社会課題に取り組んでいる団体同士が横に繋がっていくことで、他分野の課題解決に繋がる可能性も出てくる。また、同じテーマを掲げて活動する団体同士がその成果を共有できていないケースも少なくないが、これらも同様に横の繋がりを強めることで包括的なプロジェクトとして活動の幅を広げることに繋がっていく。このようにさまざまな知見が組み合わさることで、一つの大きな社会的な理想線を作ることが可能であると大森さんは感じている。
「子ども支援の分野や健康分野では、行政に対して政策提言を行なっていくようなプロジェクトになっていく可能性があるので、ヴェルサイユリゾートファームに関しても同じような大きな動きに発展する可能性は含んでいるのかなと思っています」
大森さんの発言にある通り、現代において、やはりSNSの運営は物事の重要なファクターになり得る。岩﨑さんは引退馬事業において大切なことは、馬の個性を引き出してあげることだと語る。Yogiboを枕にしてくつろぐアドマイヤジャパンに然り、牧柵を折るタニノギムレット然り、SNSを通じて一頭一頭が持つ個性を引き出して発信していくことで、決して”超有名”クラスではないような馬たちでもファンがついてくれることを感じているのだという。
「その子をどう引き出して、どういうことができるのか──アドマイヤジャパンが良い例だと思っています。今までは『ディープインパクトと戦った馬』という感じだったが、今ではYogiboを宣伝するタレントのような感じになっている。その子その子の個性に合わせて、その個性をどう人に伝えていくかが重要なのではないでしょうか」
それには日頃から馬と向き合い「何かしてくれるんじゃないか」、こういうことができるんじゃないか」とその馬の性格などをよく見極めた上で、その馬の個性に合ったブランディングを行なっていく必要がある。タニノギムレットについてもそうだ。今までの牧場運営であれば、「牧柵を壊す」という情報は発信することなく隠していたことだろう。しかし、それをあえて公表することで彼の個性として発信した。
写真:牧柵を壊すタニノギムレット(Yogibo ヴェルサイユリゾートファーム提供)
「叩かれるから出したくないなと思うようなことでも出していけばそれは個性。本来は叩かれることでもそれはその馬の個性だから良いんじゃないかと感じています」
岩﨑さん自身、SNS上でさまざまな意見があることも理解している。牧柵を折れないようにするべきだという意見がある事も承知しているが、牧柵が折れなくなることでその衝撃は直接馬の脚の方に来てしまう。去勢したらどうかという意見も目にするというが、去勢には去勢のリスクが伴う。そうなのであれば、確実に狙って蹴っていて牧柵が折れてくれている現状の方がむしろ安全なのではないかと考えているそうだ。
「現場からすれば勝手に蹴ってへし折っている訳ではなく、確実に狙って蹴りにいっている。彼の趣味のようなもので、昔からやっているというのは聞いていました」
「こういう馬もいるんだよ」という発信と共に、「牧柵の修繕に経費がいくらかかるのか」というようなそれまでごく一部の人しか知り得なかった牧場経営の金銭面の話につなげて発信することも必要なのではないか──岩﨑さんはそう考えている。
「思っている以上に馬にはお金がかかるということも、広く知っていってもらわなければいけませんから」
馬にどれだけのお金がかかって、人件費がかかってくるかという「事業」として単純なことをもっと公にしていく──。馬産地が当たり前だと思っていることも、外の人間からしてみれば全く知らないことがほとんどだ。牧草一つを取ってみても、「今の季節では毎週草刈りをして、春先には肥料を撒かないと良い草が生えてこない」などということは競馬ファンでもほとんどの方が知らないだろう。金額の話はいやらしいと理解しながらも引退馬支援の輪を広げていくため、良いところだけではなく今まではなかなか見えて来なかった苦労がたくさんあるということも発信していく必要がある。
『引退馬=金儲けしたらダメ』を変える
「引退馬を扱うにしても、どこかで事業化しておかないと自分たちの生活どうするのという話になってきます。今の『引退馬=金儲けしたらダメ』みたいな風潮を少しずつでも良いから変えていかないと、ここから何も進まないんです」
閉鎖的で保守的な雰囲気が強い馬産地において、変化を求めるには一定の時間が必要だろうが、それでも見てくれている人はしっかりと見てくれている。当初は冷ややかな目線を送っていた人たちの中にも、最近になって見学に訪れる人たちが増えてきた。そして、実際に牧場を訪れてくれた方は「良い牧場」だと言ってくれるのだという。マンスリーサポーターも600人に迫ろうかという数になった。
「サポーターの方でも遠方から来てくれる方、毎週のように来てくれる方もいるのでそういう方を大事にしていきたいです。最近になってお子さん連れが増えてきたことも印象的です。小さい頃から馬を身近に感じてもらえるような場所になってきたのかなと。引退馬たちのことも含めて、馬の仕事とかに興味を持ってもらえるような場所になってくれたら嬉しいですね。どんどん規模を大きくしていきたいです。結局、馬だけもらってきて他のところに預託しているようだと、限界が来てしまいます。自分たちで馬を入れる場所を作っていかないと、ここから引退馬を増やすことはできないんじゃないかな、と」
馬房の数や放牧地の数は決まっているので、人間がそれを増やしていかなければいくら引き取って欲しいと言われたとしても引退馬の行き先がなくなってしまうため、その受け入れ先を増やしていってあげることが牧場側に課せられた今後の課題なのだと語る。
「ついて来てくれる人はついて来てくれるから、100人いて100人に好かれようとしなくていいんです」
有名な養老馬たちが増え、牧場も有名になりつつあった頃にYogiboの副社長からかけてもらった言葉だというがまさにその通りだ。この新しい風を理解して応援してくれる人たちのために岩﨑さんは活動を続けていく。
“日本流”にアレンジして
最後に、岩﨑さんは今後の引退馬支援がどのように展開されるべきであると考えているかを問うてみた。
「全部が全部どうにかしようというのが間違いだとは思っている」
海外で普及している引退馬支援活動を全て真似することは現実的に困難で、海外の良いところを取り入れながら日本流にアレンジしていくことがこの問題の解決への一番の近道なのではないかと、岩﨑さんは考える。
そして、幅広いツールを使って、まずは競馬ファンにこのような引退馬の問題があることを知ってもらう。その一方で、競馬の税収が牛などの畜産業をはじめ、農業や林業などさまざまなことに使われているという事実、競馬が日本を支えている産業の一つなのだということの認知を広げていく活動も同時並行で行う──。
引退馬の問題は今すぐに何か一つの答えを導き出すということが非常に困難で、ゴールに近づくためにはこれからも多くの試行錯誤を必要とする問題であるように思える。海外ほど「馬」という存在が身近でない日本では、馬をもっと身近に感じて気軽に触れ合えるような場所を全国に作っていくべきなのではないかと岩﨑さんは提案する。自身も競馬には興味がなかったがゆえに、馬に携わる仕事にどんなものがあるかの想像すらできなかったからだ。
「東京にいると、農業はどうやっているのかなんて考えない、という方は少なくないのではないでしょうか。スーパーで売っているものを誰がどうやって作っているかというのは、興味がないと調べようとも思わないはず。だからこそ『競馬はこんな形でこんなにたくさんの人たちが関わって成り立っているんだよ』というのをもっと発信していっても良いんじゃないかな、と思っているんです」
そのためにはまず、引退馬を受け入れる牧場を本州の、それも関東近辺に作って引退馬支援の活動自体をもっと広めていく必要がある。
「軽井沢のような涼しいところで余っている遊休地を国や町、企業とタイアップして展開できたら良いのかなと。企業の宣伝効果もあるし、うまく使って牧場を作って行けたら良いなと思います」
北海道の馬産地は冬になると観光で赴くことはそう容易ではない。そうでなくても飛行機に乗らないといけないという時点でかなり腰が重たくなってしまう人たちはいる。その点、関東近辺から車で1〜2時間程度の立地であれば、比較的気軽に足を運べることだろう。そんな場所に馬がいて、その他の施設も併設できるような非日常を味わえるような空間を作れたとしたら、それは引退馬支援における大きな一歩になるに違いない。
「そういう事例をうちが作っていければ、他の方も参入しやすくなるんじゃないかなと思って。こういう牧場が広がってくれたらいいなというのが、Yogiboさんとうちの思いです」
これらの考え方はまさに、岩﨑さんが作り出すYogiboヴェルサイユリゾートファームがこれからモデルケースになっていくような牧場となっていくにあたり、根底を支えるものなのだと言えるだろう。
監修者プロフィール:平林健一
(Loveuma.運営責任者 / 株式会社Creem Pan 代表取締役)
1987年、青森県生まれ、千葉県育ち、渋谷区在住。幼少期から大の競馬好きとして育った。自主制作映像がきっかけで映像の道に進み、多摩美術大学に進学。卒業後は株式会社 Enjin に映像ディレクターとして就職し、テレビ番組などを多く手掛ける。2017年に社内サークルとしてCreem Panを発足。その活動の一環として、映画「今日もどこかで馬は生まれる」 を企画・監督し、2020年に同作が門真国際映画祭2020で優秀賞と大阪府知事賞を受賞した。2021年に Creem Pan を法人化し、Loveuma. の開発・運営をスタートする。JRA-VANやnetkeiba、テレビ東京の競馬特別番組、馬主協会のPR広告など、 多様な競馬関連のコンテンツ制作を生業にしつつメディア制作を通じた引退馬支援をライフワークにしている。
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取材協力:
岩﨑 崇文(Yogiboヴェルサイユリゾートファーム 代表)
大森 一弘(株式会社Yogibo 取締役 )
Yogiboヴェルサイユリゾートファーム
Yogibo Inc.
文:秀間 翔哉
デザイン:椎葉 権成
協力:緒方 きしん
取材・監修:平林 健一
著作:Creem Pan
引退馬事業に乗り出す人がビジネスだということを隠す必要なんか全くない。しかし逆にテンパって「事業色」を最前面に押し出す(☜ 岩崎さんのことではないですよ!)とすれば、無用な誤解やマイナスイメージを生むことも懸念されます。せっかちなビジネスマンは要注意。自分が行きたがって困る時は(心に)折り返し手綱やリングバミを装着して制御しましょう。
それから、「ついて来てくれる人はついて来てくれるから、100人いて100人に好かれようとしなくていい」というメンタル・タフネスは起業家の資質として頼もしい限りですが、どちらかと言えば、自分の個性が生命線であるアーティストや先進的なITイノヴェイターの言葉のようにも聞こえます。
社会活動としての引退馬支援は、まだそれが言える段階まで成熟していないような気がする。だから、収益事業としての成功を見据えていればこそ、謙虚さも忘れてはいけない。事業化の下地づくりとして、まずは利益に関係なく引退馬の存在をできるだけ多くの人に「知ってもらう」、そして「好意的/肯定的に存在を容認してもらう」という基礎固めを怠ってはいけないと思います。引退馬は、100人いれば100人みんなと仲良くなることが理想なのです。
引退馬とは何か。彼らを支援しているのはどういう人たちで、どんな思いを持って支援しているのか。何が嬉しくて来る日も来る日もギムレットの破壊的なバーレッスンに付き合うのか。
そんな基本中の基本の情報を社会に発信して周知徹底することが肝要です。そして(事業の)プレ・スタートアップ段階では、ついて来る一部の人だけでなく、ついて来ない人にもとりあえず振り向いてもらう努力をする。言わば「100人いて100人に」引退馬の現状をあまねく知ってもらうことから始めなくてはなりません。(ここがまさにLoveumaに期待する役割です)
引退馬問題を知った上でどう行動するかは個人の自由ですが、まずは社会全体での情報共有を目指し、認知度を上げて行く。「100人全員に」実情をわかってもらう。ここをクリアして初めて、引退馬関連事業の展開(利益追求)に対しても、広範な社会的支持が調達できるレベルになると(自分は)考えています。
これまで、様々な個人や団体による引退馬支援が長く地道に続けられてきました。その堅実な活動実績を背景に、ヴェルサイユリゾートファームの取り組みは既に事業としての軌道に乗りつつあります。自治体や企業とのタイアップで各地に引退馬観光の拠点を作るプランなど、引退馬支援分野の先進事例として注目する人も多いことでしょう。今後の発展を楽しみにしています。
(いろいろ書いて眠くなってきた🥱。こんな時こそビーズクッションですね。アドマイヤジャパンのCMは最高です! 「果報は寝て待て」って、本当だったんだ!😘😹😻)