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キョウエイアシュラ|'14 テレ玉杯オーバルスプリントを制した歴戦の猛者は、大自然の中で乗馬ライフを謳歌中! vol.34



 

かつて観衆を沸かせた名馬の"今"を紹介!

走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

全国で暮らす、名馬の個性と"今"を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!


今回のコレクションは、2014年のテレ玉杯オーバルスプリント(G3)などを制した、キョウエイアシュラ!

 

現在は、長野県安曇野市にあるホースランド安曇野で暮らしているとのこと。

そのお世話をしている池上さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!

 


池上 健彦さん

(ホースランド安曇野 代表)


ウマ歴:25年

出身地:長野県

趣味:音楽鑑賞

休日の過ごし方:外出してのんびり過ごす




キョウエイアシュラ

ニックネーム|アシュラ、アシュ君

生年月日|2007年1月24日

生産者|藤沢牧場

馬主|田中晴夫

戦績|80戦6勝(2着2回,3着3回)

獲得賞金|1億4,813万円(中央)、2,631万円(地方)

主な勝鞍|2014年 テレ玉杯オーバルスプリント(G3)

父|スウェプトオーヴァーボード

母|サンシャワーキッス

母父|アンバーシャダイ

ここにきた日|2019年6月20日

 

キョウエイアシュラは2009年7月に札幌競馬場の2歳新馬でデビュー勝ちを収めると、続いて中3週でラベンダー賞(OP)に1番人気で出走。

スタートこそ若干出遅れはしたものの、4コーナーから直線入口にかけて一気に馬群の外まで持ち出す三浦皇成騎手のリードに応え、逃げ込みを図るチェリーソウマを上がり最速の脚で差し切って1着でゴールし、デビューからの連勝でオープンレースを勝利。

 

その勢いのまま次走、函館競馬場改修工事により札幌競馬場で開催された函館2歳S(G3)に出走した同馬は、大外枠16番からスタートして中団の外を追走すると、3コーナーで不利を受けながらも2列目外まで進出して直線へ。

キョウエイアシュラは、馬場の真ん中から持ち前の鋭い脚をみせましたが、その内から伸びたステラリードにアタマ差及ばず2着に惜敗しました。

 

その後、2010年のニュージーランドT(G2)では4着、同年NHKマイルC(G1)では5着となるなど、1,200m~1,600mの3歳重賞でもコンスタントに走り続けましたが、勝ち星を挙げることはできずに開催は夏競馬へ。

NHKマイルC(G1)の次走には、函館スプリントS(G3)で4着、続いて京成杯オータムH(G3)では3着に健闘するも、あと一歩、重賞タイトルには手が届きませんでした。

 

しばらく間が空き、キョウエイアシュラが3勝目を挙げたのは、2013年12月の3歳以上1000万下(現・2勝クラス)で、2歳のラベンダー賞(OP)から数え、およそ4年5か月、31レースぶりの勝利に。

翌2014年5月からはダート路線へ転向すると、2戦目の安芸S(1600万下、現・3勝クラス)で優勝して早速結果を残すと、9月にテレ玉杯オーバルスプリント(G3)に出走。

中央古馬のダートオープンと、佐賀競馬のサマーチャンピオン(G3)を連勝して挑んだエーシンビートロンが単勝1.8倍の1番人気に推された同レースで、後方待機で競馬を進めたキョウエイアシュラは、3~4コーナーで進出を開始すると、直線では前を行くアドマイヤサガスを差し切り、直後から迫ったエーシンビートロンを退けて1着でゴール。

7歳9月にして遂に初の重賞タイトルを手にしました。

 

その後も、2015年のアハルテケS(OP)で10番人気の低評価ながら優勝し、2018年11月の引退まで、約10年間で80レースを走り続けたキョウエイアシュラは、引退後にTCCホースに仲間入り。

TCCさんの存在を知り、その考えに興味を持ってご連絡されたホースランド安曇野さんに、TCCさんがキョウエイアシュラをご紹介される形で、入場が決まったそうです。

 


 

かしこさ☆4、人懐っこさ☆4とのことで、曳き馬のふれあいに、とても向いていそうな馬ですね。

食欲も☆4で、競馬で10年間走り続けることができた健康さの証だと思いました!

 

担当している池上さんに、キョウエイアシュラの"印象的なエピソード"を聞いてみました!

 

「10年以上JRAで現役競走馬だったと聞いて、どんなギラギラした子が来るのかなと思ったら、到着初日から猫のように穏やかな馬で、とてもびっくりしました。」

 

確かに競走馬としての生活が長いと、それに特化したメンタル状態に仕上がっていそうですよね。

アシュラという名前からも、闘争心に溢れた性格を想像してしまいますから、池上さんが驚かれたことも納得です!

 


 

にんじんを食べるキョウエイアシュラ



砂浴びをするキョウエイアシュラ


運動中のキョウエイアシュラ


お散歩中のロンダ(左)と、パドックでまったり中のキョウエイアシュラ(右)


スキスキのロンダは6歳の女の子。

ハフリンガーのお母さんと、ウェストファーレンのお父さんから生まれたとのこと。

キョウエイアシュラも、すれ違う時は、なかよくご挨拶するそうです!


曳き馬中に他の子とご挨拶


誰とでも仲良くして、ケンカもしない、大人なキョウエイアシュラ。


桜とツーショット

 


たいへんおとなしくて人懐っこい子です。

ぜひ会いに、いらしてください!

 

池上さん、キョウエイアシュラのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!

ちなみにキョウエイアシュラの見学は「TCC 引退競走馬ファンクラブ」への会員登録後、Webサイトよりご予約をいただくか、クラブへのお問い合わせをいただくと可能です。

 

ホースランド安曇野さんのお問い合わせ先

0263-73-8275

 

※営業時間:9:30~17:00(夏季)、10:00~16:00(冬季)

※休業日:毎週月曜

 

そしてホースランド安曇野さんのSNSからも、キョウエイアシュラの姿をチェックできるので、ぜひフォローしてみてください♫

 

ホースランド安曇野さんFacebook|ホースランド安曇野

ホースランド安曇野さんInstagram|ホースランド安曇野

ホースランド安曇野さんWEBサイト|https://www.horselandazumino.com/

 

TCCさんX(旧:Twitter)|@TCC_official_

TCCさんInstagram|tcc__official

TCCさんWEBサイト|https://tcc-japan.com/

 

 

協力:株式会社TCC Japan

ホースランド安曇野

取材・文:片川 晴喜

デザイン・編集:椎葉 権成

制作:Creem Pan

著作:Creem Pan・GJ

 

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1 Comment


トップの画像は凛々しい牝馬かと思いました😮💕 (誉め言葉)

小顔でイケメン、サラブリトレーニング卒業生なんですね。JRAで10年も走ったタフガイなのに今はたいへんおとなしくて人懐っこい? フムフム、さぞファンが多いことでしょう。


アシュラくんは札幌デビュー。夏の新馬戦には独特の眩しさがありますね。☘️🌿🍀🌱🌳☀️

たてがみに草の香りが立つような若駒たちと、札幌・函館競馬場の花と緑のデコレーションを楽しみに、毎年見ています。


サラブリ同窓生のベイビーキャズ号は、私が生まれて初めて見た夏競馬で新馬勝ちした馬。

「北の一番星🌟❗️」という実況を今も覚えている。

たった一つの勝ち星でしたけど、それが輝いた瞬間を見ることができて幸運でした。ささやかだけど忘れられない、こんな体験がいくつも積み重なって競馬が好きになります。

ベイビーキャズも、安曇野と同じくらい穏やかな時間が流れる場所で、元気にセカンドキャリアを務めていますように!


ラベンダー賞は2011年までたどれますね。最後の勝ち馬はダームドゥラック。兄弟にペンドラゴンとかいて、アーサー王伝説を思い出します。

アシュラくんにとても似合う花だし、個人的には常緑樹とか野菜めいた草より花の名前がついたレースの方が好きなので、「ラベンダー」が廃止されたのは非常に残念。他の賞の名前をこっちに変えてもいいから復活をお願いしたいです。

そもそも「はこべら」とか「葉牡丹」とか、いる?( ☜ 偏見のカタマリ)

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