'15 チャレンジCを制した「おがわじゅり」さんのイラストでお馴染の人気者は、人懐っこさ全開の、かまってちゃんに!|フルーキー vol.14
かつて観衆を沸かせた名馬の"今"を紹介!
走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。
全国で暮らす、名馬の個性と"今"を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!
今回のコレクションは、2015年のチャレンジC(G3)を制した、フルーキー!
現在は、千葉県白井市にある乗馬クラブ 白井ホースガーデンで暮らしているとのこと。
そのお世話をしているミサワさんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!
ミサワさん
(乗馬クラブ代表 インストラクター)
ウマ歴:38年
出身地:埼玉県
趣味:映画鑑賞
休日の過ごし方:乗馬クラブ開業以来休み無し
フルーキー
ニックネーム|フル
生年月日|2010年3月31日
生産者|ノーザンファーム
馬主|金子真人ホールディングス
戦績|32戦7勝(2着4回,3着3回)
獲得賞金|2億4,836万円(中央)
主な勝鞍|2015年 チャレンジC(G3)
父|Redoute's Choice
母|サンデースマイルⅡ
母父|サンデーサイレンス
ここにきた日|2018年7月
フルーキーは、2015年のチャレンジC(G3)の勝ち馬。
3歳の8月に500万下(現・1勝クラス)、9月に1000万下(現・2勝クラス)を連勝し、僚馬のエピファネイアと共に挑んだ2013年の菊花賞(G1)では6着に健闘。
その後、現役引退となる7歳までに、重賞レースに21回出走し、内14回掲示板を確保するなど息長く活躍を見せました。
2018年4月、右前脚繋の腫れにより引退し、同年7月初めに吉備高原サラブリトレーニング(岡山県)へ移動後、本格的にリトレーニングを開始。
同月末にはTCCホース(引退競走馬の支援活動に取り組む TCC Japan の所有馬)に仲間入りし、現在の白井ホースガーデンへ移動して、乗馬として第2の馬生を送っています。
ベタベタ、オオグイなところがフルーキーの個性なのですね。
おがわじゅりさんのイラストに、「オッス、オラ、フルーキー」と度々登場し、愉快で元気な競走馬としてファンも多いイメージを持っています。
担当しているミサワさんに、フルーキーの"印象的なエピソード"を聞いてみました!
「引退直後は、ピリピリしたところがありましたが、今では甘ったれで、かまってちゃんです。」
段々と競走馬らしい部分が抜けて、今では人懐っこさ全開なのですね(笑)
乗馬として人と共に生きていく上で、とても大切な個性だと感じました!
青草を食むフルーキー
シャワーを浴びて、ご満悦のフルーキー
ポニーともパドックがお隣
「スキスキ」のティアモ号とは厩舎がお隣で、よく見つめ合っているそうです。
逆に、リバースモード号が「イヤイヤ」な理由は、自分より大きい馬格なので悔しいのだとか。
とっても人懐っこく、お客さんやファンとの"ふれあい"で、癒しを与えてくれています。
是非、フルーキーに会いに来てください。
ミサワさん、フルーキーのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!
ちなみにフルーキーの見学は「TCC 引退競走馬ファンクラブ」への会員登録後、Webサイトよりご予約が可能とのことです。
またTCCホースは「シェアオーナー制度」のため、応援したい馬を一口(半口も可)から気軽に支援することができ、フルーキーも随時一口オーナーを募集中とのことですので、気になった方はぜひ!
WEBサイト|乗馬クラブ 白井ホースガーデン
協力:株式会社 TCC Japan
乗馬クラブ 白井ホースガーデン
取材・文:片川 晴喜
デザイン:椎葉 権成
編集・監修:平林 健一
制作:Creem Pan
著作:Creem Pan・GJ
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「乗馬クラブ開業以来休み無し」とおっしゃるミサワさん。
交代人員がいないというのは厳しい。日本の馬事界の慢性病でしょうか。
言葉の壁さえなければ、現在日本に避難している、あるいは避難を考えているウクライナの方々の中にも、乗馬インストラクターになれそうな人はいるのですけど....🤔
広々と緑豊かなホースガーデンのようなところで働くことができたら、心身ともに落ち着きを取り戻す助けになるでしょうにね。
都内在住の知人の奥様より:
「主人は、白井ホースガーデンの林間コースで乗せていただいたときにはニコニコと五体満足で帰ってきたのに、同じ白井にあるゴルフ場で練習するときは、捻挫とかギックリ腰とか決まってどこか痛めてくるんです。つまり、馬に体を預けているときは安全だけど、自分の体で何かするときは危なくて仕方がないってこと。もうヘタの横好きのゴルフはやめて、乗馬で体幹や筋肉を鍛えてくれる方が安心なのですが😮💨」
元角居厩舎にいた頃から注目していた個性派。
今ではフルくんと呼ばれているんですね。(🐴「いや、フルっす。シンプルにフルだけ」)
実はね、あなたのお父さんのことでず~っとモヤモヤしてる案件がね、あるんですよ。
(🐴❗️「もしかしてオレは養子だったとか❓ テイエムオペラオーの隠し子だったとか⁉️」)
“Redoute’s Choice” の日本語表記がなぜ「リダウツチョイス」というカタカナになったのか?というモヤモヤなんです。
これ、元々は「ルドゥーテのチョイス(お気に入り、おすすめ)」って意味だよね。
で、ルドゥーテは「薔薇のラファエロ」と言われた18~19世紀のボタニカル・アーティスト、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテに関係あるよね。だって、Redoute’s Choiceの産駒の中には、バラにちなんだ馬名の仔が時々いるもの。:
*2001年産
🌹ロッテリア(Lotteria)☜イギリス作出のバラの品種
*2003年産
🌹ミスフィンランド(Miss Finland) ☜フィンランドの海辺に咲く野バラ(ハマナス)のイメージ
*2005年産
🌹ギャリカ(Gallica) ☜古代ローマまで遡る最古の品種(ロサ・ガリカ)の系統のバラ
🌹サマンサミス(Samantha Miss) ☜アメリカ作出のバラ「サマンサ」より?
*2007年産
🌹キングスローズ(King’s Rose) ☜まんま、「王様のバラ」
*2011年産
🌹ハンプトンコート(Hampton Court) ☜ローズガーデンやフラワーショーで有名なイギリスの宮殿
すべてはフルーキーの4代母の名牝ベストインショーから得たインスピレーションの産物かもしれません。「バラの品評会の一等賞(Best in Show)」の系譜から☞☞☞☞(20年以上早送り)☞☞☞☞ 「バラの画家ルドゥーテのイチ推し(Redoute’s Choice)が作出されたということです。
もちろん異説もあります。育成牧場の厩務員さんが自分の気に入りの仔馬に「ワシのイチ推し!」と太鼓判を押した、その人がフランス系移民のルドゥーテさんでイチ推しはやがて豪州を代表する名種牡馬になりましたとさ、など。(筆者の想像です)
しかし、であればやはり、「ルドゥーテズチョイス」と表記した方がよろしいのではないか?
一体、いつ、どこで、誰が、何のために「リダウツチョイス」で登録しちゃったのか?
「リダウツチョイス」の馬名の意味を聞かれたら、登録責任者はどう説明するつもりなのか?
ああ、競馬界は謎だらけ!😵❓❓❓
というわけで、フルよ、あなたのお父さんはテイエムオペラオーではありません。👋😌