懐かしのエピソードの数々🥲 AERU・太田さんと振り返る、2013〜19年🐴
北海道浦河町にある、馬をコンセプトにした観光ホテル
《うらかわ優駿ビレッジAERU (アエル)》。
その魅力を日々発信し続けているスタッフ・太田篤志が、
現場でしか味わえない、大自然と馬との触れ合いをお届けします。
みなさんこんにちは😉
乗馬課 太田です👨🌾
Loveuma.連載《AERUで会える!》、最後の月となりました。
そこで今回と次回は《私とAERUの12年》と題しまして、前半後半に分けて約12年の思い出についてお話したいと思います。
まずは今回は私が入社した2013年秋〜2019年までの思い出をまとめてお送りします📚
勤め始めた頃にいた功労馬たち(ダイユウサク・ヒシマサル・ニッポーテイオー・ウイニングチケット)
私は2013年の秋からAERUで働き始めました。入社当初は乗馬課社員が私しかおらず(パートさんはいましたが少人数でした)、今考えるとどうやって回していたんだろうと不思議でなりません😂
でも、そもそも私が入社した2013年10月は乗馬課にお客さんが(誇張なく)ほとんど来なかったので、スタッフだけでトレッキングに行って厩舎にスタッフが誰もいない時もあった記憶があります😅今となっては考えられないですが、当時はそれくらいお客さんが少なかったです😱
当時の功労馬は有馬記念を制したダイユウサク、天皇賞秋などGⅠを3勝したニッポーテイオー、GⅢを3勝したヒシマサル、そしてダービー馬ウイニングチケットの4頭が同じ放牧地で余生を過ごしていました🐴(当時の見学者層はウマ娘ブームもなかったので、4頭が現役で走っていた頃からの競馬ファン《中高年層》が多く、若年層《20〜30代》のファンはほとんど来ませんでした)
ニッポーとダイユウサク、ヒシマサルとチケットがそれぞれなかよしグループを組んでいて、お互いいつも一緒に過ごしていた姿が今も浮かんできます☺️
ニッポーとダイユウサクはニッポーが兄貴分、ダイユウサクが弟分の様な関係で、ダイユウサクはいつもニッポーの後ろをついてくるような優しいおじいちゃんでした☺️ヒシマサルとチケットは同等の立場でいつもヤンチャなことをして遊ぶ、ニッポー&ダイユウサクコンビとは違う関わり方をしているコンビでした☺️
ダイユウサクが旅立ってからは3頭がそれぞれいい関係で過ごしてくれていました☺️
2013年12月にダイユウサクが28歳で亡くなり、仲のよかったニッポーが落ち込んで食欲が落ちたりしてしまいましたが、マサルやチケットがいたおかげもあって元気を取り戻し、33歳まで長生きしてくれました(2016年8月逝去)
ダイユウサクが旅立った翌日の写真。 ニッポー(写真)がいつも来るはずのダイユウサクが放牧地に来なくて ずっと厩舎の方を見て嘶いていたこの写真が忘れられません。
2016年の秋からはスズカフェニックスが功労馬としてアロースタッドさんからやってくる事に。私がAERUに勤めてからは初めて受け入れをした功労馬となりました。
スズカは今も昔もそうですが、ちょっと神経質で繊細な部分がある馬で、放牧地に1頭で放したり、厩舎から離れた放牧地に放したりするとすぐパニックになってしまう、手のかかる(気になっちゃう)馬です🐴なのでスズカを放牧に出す時は精神安定の狙いもあり、相棒を入れる様にしました(初代相棒は乗用馬カラトン、2代目はタイムパラドックス 、そして現在は3代目のオウケンブルースリです)どの相棒もそれぞれ個性がありましたが、どの馬ともいい関係を築き過ごすことができています☺️(いつまで経ってもスズカは子供っぽいです笑)
2016年のスズカフェニックス🐴たてがみや前髪が黒っぽい👀今は金髪になってます😳
ヒシマサルは晩年はクッシング症、蹄や目の病気などにもなり病気と付き合いながらの生活が続いていましたが2018年に29歳で亡くなりました。彼と過ごした経験が、今いる馬達に色々と活かされているのは間違いないので、マサルにも本当に感謝しています。
マサルが旅立ってからは功労馬はウイニングチケットとスズカフェニックスだけになってしまいましたが、翌2019年にはビッグレッドファームさんからタイムパラドックスがやってきてくれました。タイムとスズカを同じ放牧地に入れた所、毛色や流星などの特徴がそっくりということが話題となり、いつからか《なかよしツインズ》と呼ばれるようになっていました👬
マサルさんはチケットとほんと仲よかったなぁ☺️
タイムとスズカ、ほんと似てたなぁ(見た目が) 2頭がここで会えたのもきっと縁だったんだなぁ☺️
《私とAERUの12年》の前半(13〜19年)の馬達についてはざっくりまとめるとこんな感じかなぁ🤔チケットについては次回まとめて思い出紹介したいと思います☺️
自分の肌感ですが、2018年〜19年あたりが客層・来場者数・集客力や知名度の転換機だったのかなと思っています。
私はというと、入社当初から元々Facebookで発信をしていましたが、更なる客層開拓の為、Instagramを始めてみました📱Facebookは40代以上の客層が多く、若年層との繋がりを感じにくかったので若年層に人気のInstagramで発信をすることでその客層にも届いてほしいという狙いがありました。
気軽に来てもらえるような利便性の良い場所ではまず無い・黙っていて人が来てくれるような場所でもないこの浦河で、ファン作りは必須です。会社としてもそのような発信をしてきていなかったので、それじゃダメだろう!!と思い、自分が勝手に(?)アカウントを作り、発信を始めていきました(後に公式アカウントになっております)
自分の働いている職場が素晴らしい環境の中にあり、素晴らしいアクティビティ(外乗など)があり、そして素晴らしい名馬が繋養されていることをアピールする上ではSNSは最適です(無料で全国に発信し、しかも直接お客様《フォロワー》とコミュニケーションが取れて、ファン作りができるコンテンツは当時のAERUにとっては1番大事だったのではないかと思っています)
実際Instagramを活用した2018年からジワジワと若い方にもAERUが知られる様になり、見学者の客層も少しずつ変わり始めていました。自分が始めたSNSでの発信はこのあたりから本気度が上がっていくのでした(笑)
2018年Instagram初投稿時の画像👀 ここから始まったインスタグラマーの道📱
次は施設の話👀
AERUにはこれだけの名馬がいるにも関わらず、それをお客様に知っていただいたり興味を持っていただけるような馬関係の展示スペースのような場所が全くなかった為、2018年に乗馬課スタッフが功労馬の住んでいる再現厩舎内の使われていない部屋を活用して、手作りのホースギャラリーを作ってくれました📚
再現厩舎ギャラリー、入ったことある方いますか?😂
私には《ホテル内にも馬を知ってもらえる場所を作りたい》という夢がずっとあり、それを会社に伝え続けてきた結果、2021年にホテルラウンジ横に移転(ここも乗馬課スタッフがほぼ1人で作ってくれました👏感謝😭)することができました。これで宿泊時などにゆっくり過ごしながら展示物を見たりAERUの馬達のことを知ってもらえることができるようになりました😌(ホースギャラリーが再現厩舎内にあったのを覚えている方や見たことある方っていらっしゃるんでしょうか😂)
ホースギャラリーに関しては乗馬課スタッフのがんばりのおかげで再現厩舎ギャラリーが評価されホテル移転へと繋がったと思っていますので大感謝です😭
そして応援してくださるお客様からご提供いただいた競馬・うまグッズなどが多数ありました(もちろん今も)。ホースギャラリー入り口の看板もフォロワーさんが描いてくださったイラストです🎨ギャラリーに関しては、お金をかければもっと立派なものができるかもしれませんが、スタッフとお客様とで作り上げた手作り感満載のこのホースギャラリーが私は大好きです。お金をかけても作れないものがあのギャラリーにはあると思っています。
19年までの話のつもりが21年の話も入り、ちょっと脱線してしまいました…スミマセン🙇♂️
もうひとつ。
大きな出来事としては忘れられないのが、2019年9月に起きたウイニングチケットのたてがみが切られていた事件。その日を境にAERUの見学ルールや考え方も色々見直されたり変更する事になりました。
それまでAERUの功労馬見学時は、販売されているおやつニンジンをあげたり、触ることもできていましたが、今現在、功労馬見学時はニンジンを与えることも触ることもできなくなりました(見学のみ)。以前は馬房や洗い場に功労馬達がいる時も近くで見たり触れあうことができていましたが、今はチェーンやバリケードにより離れた位置からの見学のみになりました。その事件から全て変わったわけではありませんが、大きなターニングポイントになったと思います。
事件後はしばらく見学制限が。色々あったなぁ…
自分が勤め始めた2013年〜19年までの思い出をざっくりまとめた今回の記事📝
お客様が少なくてのんびりしていた13〜17年頃。少しずつお客様が増えてきていい事悪い事、色々なことが起こり始めて、見直したり考えたりチャレンジすることを始めた転換期の18〜19年。
そして次回は2020年〜現在までを振り返ります🌸
長文失礼しました🙇♂️
飽きずに読んでくださいね😂
ではでは、また次回👋
乗馬課 太田👨🌾
(つづく)
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協力:うらかわ優駿ビレッジ AERU
文:太田 篤志
編集:平林 健一・椎葉 権成
著作:Creem Pan
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